日本医科大学 皮膚科 教授
医学博士 川名誠司
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試験期間 : 平成15年7月〜9月
試験方法
- 初診時、臨床写真、皮疹(コメド、膿疱、結節)の数を測定
- 片側にはフォーミュラB、反対側には生理食塩水を毎日2回スポット的に塗布し、2週間継続する。
- 2週間経過後に再度皮疹(コメド、膿疱、結節)の数を測定し、両サイドの違いをはかる。また、終了時に臨床写真を撮る。
結果(症例期間2週間)
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全43例中 |
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著効 |
・・・・・・・ |
5例 |
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有効 |
・・・・・・・・ |
15例 |
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やや有効 |
・・・・・・・・ |
2例 |
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不変(左右差なし) |
・・・・・・・・ |
17例 |
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悪化 |
・・・・・・・・ |
4例 |
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考察
- 2週間フォーミュラBを外用し、結果を観察し得た43例中22例(51%)は有効であった。
- 同一被験者の顔の左右側にそれぞれフォーミュラBと生理食塩水を塗り分けて比較したものであり、判定結果は信頼性が高いと考える。
- 結果は2週間という短期間の試験期間にもかかわらず、著効5例(12%)を含め半数以上に有効であった。
- 悪化4例は軽度の刺激症状を示したものであり、中止により治療した。いずれも使用回数、使用量の工夫で解決できると考える。
- フォーミュラB使用において、接触性皮膚炎(かぶれ)は1例も見られなかった。
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